天河伝説殺人事件のロケ地巡り-3-

その3 -ハイキングコースを如意輪寺へ-

猿引坂を下りてくると道標があった。如意輪寺方向はトンネルを抜けて舗装路を行くルートを示しているが、わし達はもう少し左からハイキングコースを歩く計画だ。
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昨日までの台風の影響であろうか、道には折れた枝が転がっていた。
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木立の間から蔵王堂の屋根が見える。桜の時期はさぞかし綺麗だろう。
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前方に見えるのが如意輪寺か・・・このあたりから道は急な下りとなる。
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途中の五郎平茶屋でしばし休憩。茶屋といっても店がある訳ではない。
飲み物を持ってこなかったことを後悔する。
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でも「五郎兵衛」でなく「五郎平」なんだ。

とうとう谷底まで下りてしまった。流石に涼しい。
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一人も出会う人がいないのは何故だ、道に迷ったか・・・
不安を拭うように叫んでみる

世界遺産吉野を独り占めだぁ~!

空元気をだしながらなんとか如意輪寺にたどり着いた。ここまでくれば帰りはバスだからもう大丈夫。
調べておいたバスの時刻にはまだ余裕があるのでゆっくり写真を撮るぞ・・・と元気が出てくる。

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浅見光彦が宗家を探して如意輪寺までやってきたシーン。
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石段は苦にならないが薮蚊の多いことには参った。
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浅見光彦は如意輪寺の門を顔を隠すように出てくる長原敏子と出会う。
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土産の紙袋は隠しなさいって言ったのに・・・・おかしいでしょ。
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ドラマではテロップだけの後醍醐天皇御稜
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訪れる人もなくひっそりとしていた。
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さて、一通り撮影を済ませたのでまずは「如意輪寺口」というバス停を探しておくことにした。
車が通れるような道は1本しかないのですぐに見つかるはずだ。
如意輪寺のすぐ上を県道が走っていてすぐにバス停らしきものが見つかったが、「スマイルバス」と書いてあるし、行き先も吉野病院となっているので目的のバスではないようだ。
如意輪寺駐車場へ行ってみる。
トイレや案内板が見えるのでバス停もあるはずと探すが見つからない。
辺りに尋ねる人は誰もいないし、出発時間は迫ってくるし、焦り始める二人・・・。
こうなったらどんなバスでもいいや・・と先程見つけたスマイルバスというバス停へ戻ってみる。
日曜・祝日は運行休止と書いてある。
え、観光客が多い日は運行しないのかい!
それに下千本駐車場へは行かないようだし・・。
なんだかんだでついに13時16分如意輪寺口発の下りシャトルバスには乗れなかった。
おかしいなあ、金峯山寺あたりではバスが走っているのを見かけたのに。もしかして如意輪寺は利用客が少ないので廃止されたか?
こりゃダメだ。
仕方なく歩いて戻ることにした。とはいえ、ハイキングコースを戻る気にはなれず、距離は長いが県道を歩くことにした。
杉木立の中を縫うように続く道路は車だったら気分が良いだろうに、無口になってただひたすら歩く二人・・・。
トボトボ・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いくつかのカーブを過ぎた頃「この先トンネルあり」の看板が目に入る。
戻ってきたぁ~
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このトンネルの向こうにはハイキングコースの入口があり、町並みがある・・と思うと元気が出て写真を撮る余裕も出てきた。

そして、トンネルを抜けたところで見つけたのは・・・
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こ、こんなところに!
何と、あれだけ探した如意輪寺口のバス停がポツンと立っているはないか!
行きにもここを通ったはずだが全然気がつかなかった。
あの時はハイキングコースの入口を探すことに集中していたから気がつかなかったのだろう。
なんてこった~
なんのことはない。バス停の名前をつける基準について知識が無かったわしが迂闊だっただけなのだ。
あとになって調べてみるとこのバス会社のバス停の名前には一定のルールがあるように思う。

1 場所そのものの名前-吉野神宮、吉野山駅、下千本駐車場
2 ○○前と名付けるもの-竹林院前、勝手神社前、金峯山寺前
3 ○○口と名付けるもの-奥千本口、如意輪寺口

3番の名前のバス停は注意が必要だ。
間違っても「お、如意輪寺までバスで行けるのか、ラッキー」なんて思ってはいけないのである。
まあ、一つ学習したと思えば安い授業料で、気を取り直して食事にすることにした。
そういえばもう2時なのだ。

近くの食堂で葛うどん定食を注文した。
名物の柿の葉ずしや胡麻豆腐も付いている。
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食べ始めてから写真を撮ったので三角揚げが写っていない(^O^)
あんかけ風の葛のスープと生姜の味がよく合う。

食べるのに夢中でこの店の名前などを覚えていないが感じのいい娘さんと会話を交わした。
本日二人目の旅先のコミニュケーションだ。
店に入ると一番見晴らしのよいテラスのテーブル席へ案内してくれた。
わし達の他は1組の外国人カップルたけで、ゆったりと食事ができた。
注文の品が来るまでの待ち時間を退屈しないように吉野の写真集を持ってきてくれたりと細かいサービスが気持ち良い。
サービスは外国人相手にも配慮されているようで身振り手振りで交流されていた。
その苦労話の一つで、外国人に柿の葉寿司の食べ方の説明をするとき、葉を向いて食べてくださいという言い回しが難しいという。
桜餅のようにそのまま食べてしまう人がいるらしいが無理もない話である。
バス停の話を持ち出したが地元の人は老人が病院行くのに使うくらいらしい。
娘さんは、わし達がこんなに歩いたのにびっくりして、すぐそこの郵便局へ行くのにも原付に乗っていくんです・・と言ってた。
帰り際にわしが、浅見シリーズのロケ地巡りで来たことを告げると、この店の前でも速水もこみちの撮影をしたと教えてくれた。
同じ浅見光彦シリーズでもファンの年代によって出演者が違うものですね・・などと会話をして店を出た。

吉野山あるきルート図
吉野山みてあるき

偶然入った店で浅見光彦ドラマの話が出来るとは思ってもいなかったので嬉しかった。
今回は天河大辨財天社へ行けなかったが近いうちにこの店を含めて訪ねてみようと決めて帰路についた。

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天河伝説殺人事件のロケ地巡り-2-

その2 -猿引坂を探して-

浅見光彦が行方知れずの水上和憲(水上流十九世宗家)を探して竹林院群芳園を訪ねるシーン。
ナレーションで「竹林院群芳園。聖徳太子の建立と伝えられ、庭園は千利休により改築されている。」と紹介される。
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庭園の様子はかなり違っている
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竹林院群芳園でのセリフ
浅見光彦「え、泊まっている?」
群芳園の女将「はい、水上流のご宗家にはお泊りいただいております。」
浅見光彦「で、宗家はこちらにおいでですか?」
群芳園の女将「お出かけになりましたけど。」
浅見光彦「どちらに?」
群芳園の女将「さあ・・・。」

このあとも宗家の行方を探して吉野の名所・旧跡を訪ね歩く浅見光彦であった。
ロケ地巡りとは順序が違うがドラマではこの後で金峯山寺や吉水神社を訪ねる。





事件の鍵を握る長原敏子(吉野北中学校国語教師)の家を浅見光彦と吉野警察署の刑事二人が見張っているシーン
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一般の民家は地図に載っていないので探すのに苦労するが、見つけた時の喜びは格別だ。
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玄関にはこんな看板があったが何屋さんだろう。人の気配がなかった。
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長原敏子が出かけるのを見ながら刑事たちとの会話
刑事「15歳まで豊田市にいましたが、当時の川島孝司(敏子の同級生)の初恋の相手です。これでやっと人間関係が繋がりました。
刑事「川島孝司はなぜ天河神社の五十鈴を持っていたのか、あの長原敏子との間にどういう秘密があったのか、浅見さん、依然として見えてきませんが・・・
浅見光彦「ちょっと失礼します
浅見は長原敏子を追って走り出す。

猿引坂で長原敏子に追いついた浅見は真相を聞き出そうとする。
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猿引坂の場所は地元でも知っている人は少ない。それだけに、見つけた時の喜びは格別だ。
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ドラマの会話
浅見光彦「あの・・すみません、和鷹さんの仮通夜にもお出ででしたよね
長原敏子「・・・・・
浅見光彦「あなたが和鷹さんのお母さんなんですね
長原敏子「・・・・・
浅見光彦「新宿で転落死した川島孝司さんとはどういう・・・
長原敏子「急ぎますので失礼します。」

現実の会話
わし「やっと来たねえ、ここが猿引坂だよ、きつい坂だったねえ」
連れ「お昼まだ~?」
わし「ここから如意輪寺までが大変だよ、まだ行程の半分くらいだしハイキングコースだからね」
連れ「ええ~っ!そんなあ~!」
わし「大丈夫、帰りはバスだから・・・・」
連れ「大体なんで私だけこんなに荷物が多いワケ?」
わし「今から土産物を買うからでしょ。買い物に来たんじゃないんだからさ~」


というわけで、ここで紙袋の中身をアップしておく。
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暇なので昼寝をしていたようなご主人が奥から出てきて話をしてくれた。
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桜のシーズンになるとアルバイト6~7人でも忙しいとか・・・
ここで竹林院までの道順を教えてもらう。ちなみに猿引坂はご存知なかった。
葛菓子は軽いので荷物としては負担にならないが、以降この紙袋をぶら下げて山中を歩くことになるのである・・・。

-つづく-

天河伝説殺人事件のロケ地巡り-1-

その1 -初夏の吉野山を歩く-

■浅見光彦シリーズ第30弾「天河伝説殺人事件」
■制作年 2008年01月25日
■キャスト
浅見光彦 - 中村俊介
内田康夫 - 伊東四朗
藤田克夫 - 小倉久寛
水上秀美(和春と菜津美の娘で和憲の孫・和鷹とは異母兄妹) - 田中美里
水上和憲(水上流十九世宗家) - 神山繁
高崎義則(水上流分家筋長老) - 唐十郎
水上和春(和憲の息子・故人) - 東根作寿英
水上奈津美(和春の未亡人) - 山口いづみ
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シリーズ中でも「天河伝説殺人事件」は人気のある作品らしく、ドラマでは
1997年-(辰巳琢郎版)-9-天河伝説殺人事件
2008年(中村俊介版)-30-天河伝説殺人事件
2013年(速水もこみち版)-32-天河伝説殺人事件
以上の3作品があるが、今回は2008年(中村俊介版)を題材にした。ちなみに(速水もこみち版)はまだ見ていない。

それ以外にも、浅見シリーズには奈良を舞台にした作品が多い。
2012年(沢村一樹版)-31-箸墓幻想
2007年(中村俊介版)-25-箸墓幻想
2013年(中村俊介版)-47-平城山を越えた女
等がある。

今回の旅行ルートを計画するにあたって悩んだこと
ドラマの舞台が奈良県内で大きく分けると天川村と吉野山の2箇所に分けられるのだが、この2箇所の距離が離れている。
ストーリー上で重要な部分は天川村の天河大辨財天社なのだが、その他の寺院は吉野山に集中している。
とりあえず吉野山に点在する撮影地点を巡り、そのあとで天河大辨財天社に向かう計画を立てたのだが、吉野山の道路は狭くて駐車場もなく、車で巡るのは難しそうだ。
下千本に大きな駐車場があるようなので、そこに駐車して徒歩で巡ることにした。
観光マップは縮尺がいい加減で地点間の距離か掴めないのでタイムスケジュールが立てにくい。
そこで、道路地図と見比べながらの計画となるのだが、それでも不完全なことがある。
それは後で思い知らされることになるのだが、山歩きの場合、高低差を考慮して地図を読み取らないと痛い目にあう。
さて、吉野山で一番遠い撮影地点の如意輪寺まで歩くと1時間を越えることが判った。更に同じ道を引き返すことになるので倍の時間がかかる。
調べると如意輪寺には駐車場があるので、ここだけは車で移動しようかとも考えた。
しかし、その場合、下千本の駐車場に戻ってから徒歩で歩いてきた道を再び車で走ることになるのである。
なんだかあほらしい気がするし、車が通れるかどうかもわからないし。

台風11号は日本海に抜けたばかりだか雨の影響は昨日より酷いようで、名神高速は京都南から先が通行止の他、関西の高速道路は殆んど全滅という悲惨な状況の中、予定通りに5:30AMに出発した。
何故に名阪国道経由でなくて名神高速経由かというと、わしのおバカナビが名神高速経由の方が1時間も早いと計算したからだ。
まあ、ナビ任せにしたわしもおバカだったが、ちなみに帰路は名阪経由で帰ってみたら、何とこちらの方が30分も早かった。
その上、料金も半分以下という結果・・・なんてこった~。
ナビの時間が長かった原因は名阪国道の速度を一般道路として計算したからだと思う。(実際は高速道路並の速度で走っているけど)
下千本にある吉野山観光駐車場から5分くらいで大橋を渡る。
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雨は止んでいたが念のため傘を持参している。

間もなく右手にロープウェイの山上駅が現れる。
日本最古のロープウェイだとか。
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道路沿いにバス停の標識が見える。
帰りはバスに乗る予定だが運行しているのか。1時間に1本なので乗り遅れると帰りも徒歩になるのだ。
しばらく歩くとマイクロバスが走っているのを見かけたのでホッとした。

ドラマでは浅見光彦の車が駆け抜けるシーンだが、狭い上り坂だ。
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黒門を抜けると店舗が並んでいる。まずは陶器や骨董品の店が迎えてくれる。
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観光客はたまにしか出会わない。

銅の鳥居はドラマに出ないので撮影だけして先へ進む。
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ドラマではテロップで紹介されただけの金峯山寺(きんぷせんじ)の仁王門だが
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目の前にその威容を表すと。
なんといっても世界遺産 国宝 仁王門だ
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大修理の準備が進んでいた。
それにしても金峯山寺(きんぷせんじ)とは覚えにくい名前だ。
さらに、金峯神社(きんぷじんじゃ)というのもあって紛らわしい。

さすがに蔵王堂のショットでは浅見光彦も登場するがストーリーの展開には関係ない。
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境内には仁王門よりさらに大きい蔵王堂が鎮座している。
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とにかくデカい!
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それにしても今日は観光客の少ないこと。
撮影のベストポジションが思うままに選べるのはいいけど・・・・

吉水神社もストーリーに関係ないが(旅雑誌のライターが取材して廻るという設定)登場する。
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人も建物も似ても似つかない写真になってしまった・・・Σ(ノ≧ڡ≦)
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吉水神社は道路沿いではなく、坂を下りて上ったところにある。
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途中にはまだ紫陽花が咲いていた。
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-つづく-
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